大阪楽座事業
ver.11-5 太宰治「新ハムレット」構成・演出:丸尾 拓
◆5月20日(土)19時〜 5月21日(日)13時〜/17時

◆細野ビルヂング@大阪市西区新町4-5-7(昭和十一年に建てられたレトロビル)

◆1公演につき先着50席限定

◆あの太宰治がシェイクスピアを料理した昭和16年の作品を、レトロ感たっぷりの細野ビルヂングでお届けします。リーディングドラマとコンテンポラリーダンスのコラボレーションをお楽しみください^‐^

◆主催:新ハムレット上演実行委員会

◆大阪楽座事業:歴史的建造物を保存・活用する府民意識の醸成と、文化活動の場の拡大とまちの賑わいづくりを目的として、民間団体等が主催する歴史的建造物を活用した文化活動を公募し、優れた企画に対して補助金を拠出する事業
細野ビルヂング
細野ビルヂングは昭和11年(1936年)、建設会社細野組の本社ビルとして竣工。

細野組は明治時代、大阪市から大阪築港や御堂筋の工事を請け負い、商都大阪の完成に尽力、高度な採石技術を活かして芦屋の北部、六甲山麓に『芦屋・六麗荘』も造り上げた。ビルの竣工当時は石材請負業も行っていたため、上質の石材がふんだんに使われているのも特徴だ。

細野組三代目オーナーの細野房雄さんは1999年よりビルの修復を始め、築後66年目の2003年には記念イベント「66展」を開催した。

3代目の細野房雄さんは語る。「細野濱吉がこの日本に残してきたものは数限りない。しかし現存している建物にはその名前はおろか、細野組の名前すら残されていない。祖父が一生涯を通して行った事のほんの一例に過ぎないこの”細野ビル”ですが、近代大阪産業史の生き証人であるこのビルを守っていこうと思ったんです。」

石材業者が作ったビルだけあって、今では考えられない贅を尽くした建物である。階段部分や壁面など一枚の石板を使用。見過ごしそうな部分に贅を尽くすのが本当の”美術品”なのである。途中ビルを壊して近代的な高層ビルの建設も視野にあった。しかし細野房雄さんは考えを改めた。「何十年も入居して頂いている人もいるし、そんな簡単に出て行ってくれとは言えませんよ。最近は若い人が”是非入居したい”と言ってくれたり、と今では残して良かった、と思っています。」


・細野ビルヂング http://www.sgy3.com/hosonobldg/
・堀江エコミュージアム2003 http://artgram.jp/hjn/event/eco-museum2003/koe/vol2.html
太宰 治
5回の自殺未遂や小説のデカダン的とも言える作風の為か、真に迫った作風を好む作家としてのみ捉える向きもあるが、戦時中は「畜犬談」『お伽草紙』『新釈諸国噺』などユーモアの溢れる作品も残している。

深刻な作品のみを挙げて太宰文学を否定した三島由紀夫は、或る作家から「それなら君は『お伽草紙』を否定できるか!」と詰め寄られて、一言も言い返せなかった。

個人的に太宰と交際があった杉森久英も、永らく太宰文学を好きになれなかったが、戦後だいぶ経ってから『お伽草紙』や『新釈諸国噺』を読んで感嘆し、それまで太宰を一面的にしか捉えていなかった自らの不明を深く恥じたという。

太宰自身は退廃的な作品を書きながらも同世代の作家の中で最も「神を求めた人」であった、とする研究・評論も多くある。
新ハムレット
 こんなものが出来ました、というより他に仕様が無い。ただ、読者にお断りして置きたいのは、この作品が、沙翁の「ハムレット」の註釈書でもなし、または、新解釈の書でも決してないという事である。これは、やはり作者の勝手な、創造の遊戯に過ぎないのである。人物の名前と、だいたいの環境だけを、沙翁の「ハムレット」から拝借して、一つの不幸な家庭を書いた。それ以上の、学問的、または政治的な意味は、みじんも無い。狭い、心理の実験である。
 過去の或る時代に於ける、一群の青年の、典型を書いた、とは言えるかも知れない。その、始末に困る青年をめぐって、一家庭の、(厳密に言えば、二家庭の、)たった三日間の出来事を書いたのである。いちどお読みになっただけでは、見落し易い心理の経緯もあるように、思われるのだが、そんな、二度も三度も読むひまなんか無いよ、と言われると、それっきりである。おひまのある読者だけ、なるべくなら再読してみて下さい。また、ひまで困るというような読者は、此の機会に、もういちど、沙翁の「ハムレット」を読み返し、此の「新ハムレット」と比較してみると、なお、面白い発見をするかも知れない。
 沙翁の「ハムレット」を読むと、やはり天才の巨腕を感ずる。情熱の火柱が太いのである。登場人物の足音が大きいのである。なかなかのものだと思った。この「新ハムレット」などは、かすかな室内楽に過ぎない。

  昭和十六年、初夏。           『太宰治による「はしがき」からの抜粋』
キャスト-CAST-
リーディング:杉本ヒロ子、山崎修一、日野智絵美、田中幸彦、もりかゆみ、山崎貴博、山田洋輔、森優子、春住智美
ダンス:中尾みち
同時開催 映像展&写真展
細野ビルヂング2Fにおいて、映像展&写真展を開催しています。

映像展:もじゃ(トミタケンジ)
写真展:菊川めぐみ


日時:5月20日(土)〜21日(日) 12時〜21時
料金:無料
アクセス-ACCESS-
・会場に駐車場はございません。

料金
◆全作品(自由席)
 前売 1500円
 当日 1800円
チケットお申し込み                        ticket@g-foresta.com
  チケット申込専用メールアドレス:ticket@g-foresta.com
  劇団事務所 TEL/FAX:06-6432-3559

   ・お名前、ご連絡先、公演名をご連絡ください。
    折り返し、チケット料金の振込案内等をご案内させていただきます。

   ・開場時は、前売および予約者の優先入場となります。
   ・6才未満のご入場はご遠慮ください。


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